歌舞伎の弟子にしてほしいと郁にお願いした喜一郎。
しかし、郁は弟子を取ることはできないし、無賃で世話係にしても忙しくて芸を覚える暇もないと、厳しい現実を突きつけ、もしもどうしても歌舞伎を習いたいのであれば養成所に行けと言われてしまうのだった。
一般家庭で育った人でも歌舞伎の世界に入れる養成所。
しかし、世襲が中心の歌舞伎の世界では、
そこを卒業しても華やかな大役を務めることは基本的にはできないと喜一郎に日和は教えるのだった。
そんななか、喜一郎の母親から電話がなり、日和と共にここ数日の出来事を報告することに。
母親に日和を紹介する喜一郎。しかし、母親の表情からは柔らかさがなくなり、
真剣な顔で二人に告げるのだった。
『喜一郎は…弘之さん−−−立河福右衛門の血をひいてるの 喜一郎にもあなたのお父様の血が流れているの』