幼鳥に成長したクレーンは、すっかり大きくなり、加藤にタンチョウの舞を見せてくれるようにまで成長した。
ある日、同僚の鈴木先生をクレーンの前に連れて来ると、いつもおとなしいクレーンが興奮したように騒ぎ始める。
疑問に思った加藤は様々な人をクレーンの前に立たせてみると、間違いなく人間の女性に対してのみ威嚇のポーズをとる事が判明するのだった。
人間によって育てられたクレーンは『刷り込み』により、自分が人間だと思い込んでいるのではないかと感じた加藤は、
同じタンチョウの姿を映した映像をクレーンに見せることにより、タンチョウであることを教えようとするのだった―――。
本庄敬・「ニッポン動物記」タンチョウの恋6公開中です!!